何となく分かった気になった状態のまま次に進むのが子供の頃より苦手だった葉月。
英語の勉強も、みんなはこれが決まりだからとすぐ納得し進んでいくのを横目に何でこうなるのか分からないといちいち立ち止まっては、途中で嫌になり進めなくなっていました。
英文法を中学からやり直し一通り終えてから練習問題を解きましたが、なかなか点数があがりません。
中学英文法ではじめにやるべき本は「英語が苦手な人におすすめの中学英文法の本」という記事で紹介しています。中学英文法を一通り復習するのに最適な英文法の本です。まだの方はこちらも読んでくださいね。
正確に言うと問題集での点数はもちろん上がったのですが理解をちゃんとしていないので納得感がなく同じ所で何回も間違ってしまいます。
これは英文法がきちんと身についてないなと思い、基本の中学英文法書に続く副読本を探すことにし、ついに葉月がまさに求めていた英文法の解説が載っている本に出会いました。
今回はおすすめする本はこちらです。
著者の阿川イチロヲさんの紹介です。
阿川イチロヲ
1976年生まれ。
もともと英語は苦手で仕方なかったが(一度は高校中退)、何の因果か大学時代にはじめた英語の家庭教師で、英語ギライの生徒たちの評判を呼び、いつの間にか売れっ子家庭教師→塾講師へとステップアップ。
自信が英語が苦手だった頃の経験から、一般に軽視されがちな「基礎の基礎」を徹底的に理解させる独特の授業スタイルを確立。
一見遠回りにも思えるこの方法で、「たとえ英語ギライでも短期間で3割の得点アップは当たり前」という加速度的な英語力アップが可能だとか。また、「だれにでもわかる言葉」で英語の仕組みを解説することをモットーとし、支持層は子どもから大人まで幅広い。
英文法のトリセツ プロフィールより
今回の記事は、以下のチェックリストに1つでも当てはまった方に特におすすめです。
- 英語の基礎の基礎から分からない
- 英語と日本語の違いを説明できない
- 品詞と文の要素の違いを説明できない
- 一般動詞とbe動詞、他動詞、自動詞、助動詞の違いを説明できない
- 名詞、動詞、副詞、形容詞の違い及びそれが英文のどの場所で使うか説明できない
もし上の項目に1つでも当てはまったのなら、それは本質的な英語のルール、いやもしかすると日本語の構造を理解していないかもしれません。
英語を勉強することは、同時に日本語を勉強することだと葉月は痛感しました。
それでは葉月と一緒に勉強して英語負け組から脱出しましょう。
中学英文法を復習したのに問題が解けない!?
英語のやり直しを決め、中学英単語と中学英文法の本を吟味しやりなおしました。ある意味達成感があり、自分もやれば出来ると自分で自分を褒めてあげたいといった心境になりましした。
そこで、中学英語の問題集を解いてみると、中学1年の問題は出来る。完ぺきではないが大体OKというレベル。勉強して良かったと一安心。
次に中学2年・・・ん?・・・ん!?・・・むむ!!!
めっちゃ間違ってる。特に後半の比較・前置詞、受け身(受動態)、代名詞・形容詞・副詞、現在完了なんてボロボロでした。
中学英語やり直したのに、レベルは中1止まりという自分の外国語の適性のなさに絶望しか感じません。。。
いい大人なので人前で号泣はしませんでしたが、自分の不甲斐なさに悔しくて泣きました。でも、泣いていても状況は変わりません。
さぁどうしたものか途方にくれる葉月なのでした。
英語負け組に一筋の光をあたえる本との出会い
問題集の単語は問題なく分かるので、英文法の知識が身についていないだろうという事は分かりました。
でも、これ以上どうやって勉強すればいいのか分かりません。何度も英文法の本と問題集を繰り返しやった方がいいのか、ただもっと根本的な所(どこかは分からないけど)が分かっていないのではないかという直感が働きました。
葉月はそういう直感は今までの経験上大概正しいので大事にするようにしています。そこで、色々な本に浮気するのは結局どれも身に付かないので好きではないですが、根本となる中学英文法の本はもう決めたので、その副読本となるような本を探すことにしました。
色々な本を見ている中でインパクトのあるタイトルが目に入ってきました。
それが、「英語のトリセツ」。副題には「英語負け組を救う丁寧な取扱説明書」とあります。大体「簡単」「やさしい」「〇時間で」「これだけ」などの文言が多い中で、この本は違うぞとビビビッときました。古っ!
そして著者である阿川イチロヲさんのプロフィールを読んで、英語が出来ない人の気持ちが分かる人だこの人ならきっと葉月の感じるどこが分からないか分かっていない疑問が分かるかもしれないと思いました。
結論から言えば、その時感じた直感は正しかったです。
丁寧な取扱説明書にいつわりなし
「英文法のトリセツ」は3冊発売されていて、今回紹介するのは「じっくり基礎編」という1冊目になります。
扱っている項目としては、
- 肯定文、否定文、疑問文
- 動詞
- 時制
- 副詞
- 前置詞
- 接続詞、命令文
- 助動詞
- 疑問詞
- 進行形
- 文型
といった中1で習う内容が、約300ページにわたって網羅されています。
英語を学ぶには日本語が大事
特に目からウロコだったのが、はじめに出てくる日本語の品詞と文の要素の説明です。
品詞:動詞・名詞・形容詞・副詞・冠詞など
文の要素:主語・動詞・目的語・補語など
何か遠い昔習った事があるとは思いますが、すっかり忘れていました。これを学び直すだけで英語の理解度が高まります。というかこれ分かってないと何となく分かった気になるだけです。
中1は大丈夫だと思ってたけど、そもそものスタートラインについていないことを実感しました。
英語の動詞の重要性は半端ない
また、動詞によって、「listen to」のように後ろに「to」のような前置詞が入る動詞と、そうではない動詞があるのかを説明してくれます。これホントずっと疑問でしたが、詳しく説明しているので長年思っていたナゼが解けました。ポイントは自動詞と他動詞です。
そしてこれを機会に辞書の見方が変わった瞬間でもあります。
英語の動詞の重要性が分かると、英文の仕組みを分かり「はぐれメタル」並みの経験値を手に入れられます。
英文にする問題がことごとく間違いやすい例文と一致する
「英文法のトリセツ」では、日本語の文を英文にするといった問題がはじめに出てきますが、葉月はことごとくありがちな間違いの例文と同じような間違いをしちゃいます。
このありがちな間違いと一致しているのが葉月の一番気に入っているポイントです。
なぜなら、英語が苦手な(英語負け組)の気持ちを分かっているから、ありがちな間違いが分かり、それがどうして間違いなのかを詳しく説明してくれるから、英語がホントの意味で分かるようになるんです。
これって控えめにいって凄いことです!
葉月の分からないポイントが分かってくれている、しかもその説明を詳しく説明してくれる。こんなに丁寧に基礎の基礎を説明してくれる先生に出会ったことがありません。
感動です。
英語の名著!何事も基礎が大事
「英文法のトリセツ」シリーズで学ぶと英語理解度が自分で分かるぐらいレベルアップしているのを実感できます。
NHKの語学番組の内容も今まで何となく見てるだけでしたが、内容がより自分の中に入ってくるようになりました。
それって、カ・イ・カ・ン!
分からない人間に寄り添って説明してもらえることのありがたさと、基本は何事もホントに大事だと改めて思わされる本です。
ただ、講義形式で進むので、この本だけだと全体像が分かりにくいと思います。なのでまずは基本となる英文法の本を1冊決め、それで全体像を把握してから「英文法のトリセツ」を読むのがおすすめです。
急がば回れ!
葉月と一緒に英語負け組を脱出しましょう。