学校で習う歴史って年代と項目が羅列されて説明されるだけで、つまらない暗記科目だと思っていませんか?そんな暗記ばかりで血の通っていない歴史が、歴史上の登場人物が生き生きと感じられてとても面白くなる方法があります。今回は、日本史が血の通った壮大な物語として感じられる学習歴史漫画を紹介します。
予備校が編集した歴史学習漫画「スタディスタジアム」
今回紹介する「スタディスタジアム」は、浜松で創業し東海地方を中心に展開している佐鳴予備校という塾が編集した日本史の歴史学習漫画です。旺文社から出版されています。
「スタディスタジアム」は、歴史の中を旅するプラムという主人公の物語というフィクションを軸に話しが進んで行きます。そしてその物語に登場する歴史上の人物や出来事から自然に歴史の流れが頭に入ってくるというコンセプトで作られた歴史学習漫画です。
「スタディスタジアム」は、他の歴史学習漫画に比べて読み物として面白いです。また面白いだけでなく、学習塾が編集しただけあり学習漫画としても優れている点が4つあります。次より面白くてためになる4つの理由を順番に紹介します。
理由1:学習より楽しさ重視
「スタディスタジアム」が優れている1番の理由は、歴史にまず興味を持ってもらう事を目標にしているため、歴史的事実に大胆なフィクションを加え、漫画として「面白い」という点にこだわって作られています。
歴史的事実を物語の軸にしているわけでなく、フィクション部分であるプラムとその仲間たちの物語を軸に話しが展開されます。そのため、歴史漫画というより普通の漫画として読んでいく中で自然と史実にも触れる構成になっている所が非常にうまいです。
友情や恋愛、冒険など漫画として楽しめる要素満載です。
面白くなければ興味を持ちません。歴史に興味を持つもっと知りたいと思う事が大事です。その点「スタディスタジアム」は歴史に興味を持つきっかけとして優れた羅針盤になるのでおススメです。
理由2:フィクションでありながら印象的なエピソードは表現
学習塾が関わっている割に、おそらく受験には出ないような細かいエピソードがちりばめられています。
例えば歌舞伎の「弁慶の勧進帳」でも有名な「源義経」と「弁慶」が「源頼朝」の怒りを買い、奥州平泉へ逃げようとして関所で「源義経」が疑われ、「弁慶」が「源義経」を罵倒しながら殴って疑いを晴らして難を逃れ、主人である「源義経」を殴った「弁慶」が泣きながら謝るエピソードや、関ヶ原の戦いで有名な「石田三成」と「大谷吉継」の茶会での友情のエピソードなど受験には関係ないが、知っていると歴史に血が通ってより深く歴史を楽しめる工夫がされています。
学校でも脇にそれるかもしれませんが、こういうエピソードを教えてくれれば、つまならい暗記科目だと思わず歴史に興味を持つきっかになるので是非授業にも取り入れて貰いたいです。
理由3:3巻で完結しお財布にやさしい
歴史学習漫画で通史(弥生時代~現代)となると2,000年以上あるわけで、膨大な量になり20冊以上あるものもあります(全部揃えると2万円近くかかります)。
その点、「スタディスタジアム」は、時代は「弥生時代~明治時代初期まで」と比較的短く、全3巻にまとめられているため全部そろえても3,000円程度なのでお財布にもやさしいです。
理由4:歴史の流れが他の学習漫画よりつかみやすい
最後の理由ですが、「弥生時代~明治時代初期まで」を3冊でまとめているため1つ1つの説明はかなり簡略化され短くなっています。
どうしても他の学習漫画のように20冊程度と長いものだと、時代の移り変わりの流れがすっと頭に入ってこない場合がありますが、逆に「スタディスタジアム」はコンパクトにまとめる事によって、時代の流れが分かりやすく頭に入ってくるというメリットになります。
日本の歴史を学ぶ入門編としてや、日本史の流れをざっくりつかむ復習教材としておススメ!
いかがでしたか?今回は、「歴史学習漫画 スタディスタジアムが面白くてためになる4つの理由」についてご紹介しました。これで、ただの暗記科目から、歴史上の登場人物が生き生きと感じられてとても面白くなり、歴史に興味を持つことができます。日本史の流れをざっくりつかむ復習教材としてもおススメです。歴史を学びたいと思っている方、子供に興味を持って欲しいと思っている親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。